地主金持ちはわがまま者で 役人なんぞは威張るもの
こんな浮世へ生まれてきたが 我が身の不運とあきらめる
お前この世へ何しに来たか 税や利息を払うため
こんな浮世へ生まれてきたが 我が身の不運とあきらめる
米は南京おかずはヒジキ 牛や馬でもあるまいし
朝から晩までこき使われて 死ぬよりましだとあきらめる
汗を搾られ油を取られ 血を吸い取られてその上に
放り出されて踏んづけられて これも不運とあきらめる
苦しかろうが 又辛かろうが 義務は尽くさにゃならぬもの
権利なんぞを欲しがることは 出来ぬものだとあきらめる
たとえ姑が鬼でも蛇でも 嫁は素直にせにゃならぬ
どうせ懲役するよなものと 何も言わずにあきらめる
借りたお金は催促されて 貸したお金は取れぬもの
どうせ浮世はこうしたものと わたしゃいつでもあきらめる
オラが一票でうかった議員 今じゃ汚職の代弁者
オラどうしよう困ったなぁ これも不運とあきらめる
長いものには巻かれてしまえ 泣く子と資本家にゃ勝たれない
貧乏は不運で 病気は不幸 時勢時節とあきらめる
あきらめなされよ あきらめなされ あきらめなさるが無事であろう
わたしゃ自由の動物だから あきらめきれぬとあきらめる