20111127

Golden ratio


1:1.618033988749894848204586834365・・・・・・

黄金比


20111125

金曜日は神様の日


水を掬う

花を植える

子は舞う




20111030

無心




意思をもたぬものは喰われる

意思をもつものに
腹を空かせたものに
破壊者に
ささいな川の流れに
大きな川の流れに
あらゆる電波に
朝の通勤列車に
目覚まし時計に
冬の乾燥に
しましまの隙間に
つくり笑いに
濁ったお茶に
胡麻菓子に
大陸に
呪いに

喰われるだろう







一粒の砂に 世界を見
一輪の野の花に 天国を見
手のひらに無限を乗せ
一時のうちに永遠を感じる



20111022

Auguries of Innocence

To see a World in a Grain of Sand
And a Heaven in a wild Flower
Hold Infinity in the palm of your hand
And Eternity in an hour

William Blake


一粒の砂に 世界を見
一輪の野の花に 天国を見
手のひらに無限を乗せ
一時のうちに永遠を感じる




20111021

2600cc




たいせつな人はいるか






20111009

神様

わたしはなんでもじぶんのなかに入れるという手段をとっている。
ナマモノであるから、戸棚のなかにしまったり、靴箱に入れたりはしない。食べあわせもあるから、ひとつひとつおこなってゆく。
「あのこと」を入れるのは至極難儀なことであった。
口のなかに含んでから、半月程、咀嚼を繰り返した。
極極深刻であった。普段から深刻な思想ばかりするから深刻には慣れているが、深刻であった。植物で在る半月だった。
止まることはしぬこと。
いつ生き返ったのだろう、わたしは生き返ったのだろうか、ほんとうに生き返ったのだろうか。
それは重要でない。
「あのこと」はわたしのなかに入れる。乾くことなくいつまでも膿んでいる。膿みなさい 膿みなさい。生きなさい 生きなさい。果て無く 生きなさい。
生きることは決着をつけること。
わたしは今日もきちんとおなかをすかしているし、上々。
わたしとわたしを繋げているし。
生命活動が停止することよりもなにより恐ろしいことはじぶんに疑心を抱くことだし。

こわいゆめみた

20110918

たたかうひと

生きること それは たたかうこと 




きみは生きている たたかっている 

がんばっているな 







20110829

outrage

ひとはぽこすかしぬよ

裏切って裏切られて裏切って裏切られて



ぐるぐるぐるぐるぐるぐる



20110828

Elephant



虹色

49

象のために月の光


こんな嫌な めでたい日もない

20110818

海のひと

海の力は偉大
底無し
負けぬ負けぬぞと繰り返す
血液が全身を走り抜ける
身体を震わせる
髪の毛を束ねる
勝ち負けではない
ただ負けぬ負けぬぞと繰り返す
海と共に生きるため
海に喰われぬよう
太陽と共に目覚める
梅干しの種は捨てないこと
口には水を含むこと

20110807

let me in

もしわたしが
ひとではなかったら
女ではなかったら
くちがなかったら
見えないものばかり見ていたら
あなたと違っていたら
あなたはわたしを招き入れてくれるのだろうか

去って生き延びるか
留まって死ぬか



大成功×成功
大満足×満足


からだは痛がったり熱がったり寒がったり痒がったりする
こころは喜んだり悲しんだり楽しんだり怒ったり不安になったりする
それからそれをにんげんはどうするか

20110725

あきらめきれぬ

地主金持ちはわがまま者で 役人なんぞは威張るもの
こんな浮世へ生まれてきたが 我が身の不運とあきらめる

お前この世へ何しに来たか 税や利息を払うため
こんな浮世へ生まれてきたが 我が身の不運とあきらめる

米は南京おかずはヒジキ 牛や馬でもあるまいし
朝から晩までこき使われて 死ぬよりましだとあきらめる

汗を搾られ油を取られ 血を吸い取られてその上に
放り出されて踏んづけられて これも不運とあきらめる

苦しかろうが 又辛かろうが 義務は尽くさにゃならぬもの
権利なんぞを欲しがることは 出来ぬものだとあきらめる

たとえ姑が鬼でも蛇でも 嫁は素直にせにゃならぬ
どうせ懲役するよなものと 何も言わずにあきらめる

借りたお金は催促されて 貸したお金は取れぬもの
どうせ浮世はこうしたものと わたしゃいつでもあきらめる

オラが一票でうかった議員 今じゃ汚職の代弁者
オラどうしよう困ったなぁ これも不運とあきらめる

長いものには巻かれてしまえ 泣く子と資本家にゃ勝たれない
貧乏は不運で 病気は不幸 時勢時節とあきらめる

あきらめなされよ あきらめなされ あきらめなさるが無事であろう
わたしゃ自由の動物だから あきらめきれぬとあきらめる


20110724

怪物

どちらともいえない
どちらともいえない
どちらともいえない
きみはみてみぬふりがだいすきだな

壁の向こうには素晴らしい世界があると、信じている?しんじている?

私たちの望むものは 私でありつづけることなのだ

20110722

matryoshka

ほんとうは思っていない言葉。
そういう言葉はしばしば使われている。しばしば使われているからには、なにか意味があるのだとおもう。
わたしは、思っていないことの言葉はもっていない。だから、ほんとうに思っていることを言う。
それでも、なにかつっかえがあると、うまく言えないときもある。
そういうときは、何年かかってもきちんと伝える。伝えれないと、それがまたつっかえになる。十九年前のつっかえも、十年前のつっかえも、八年前のつっかえも、五年前のつっかえも、たいせつにもっている。
つっかえは、悪夢になって泣くこともあるし、一生つっかえ続けることもあるのだ。
ほんとうに思っていないことでも、するすると言えるひとは、悪夢になって泣くことも、つっかえになることもないのだろうか。
ほんとうに思っていないことを、きちんと、するすると言えるのが大人なのかと考えたけれども、そういうわけでもないよな

20110710

( )

鯉がいる池に小石をなげたら、鯉は小石をたべた。それがおもしろくて、いくつか投げたり食べたりをくりかえした。それから、鯉のお腹が小石でいっぱいになってしまったらどうしよう、と悲しくなる。
悲しくなってかなしんだ。
さいきん(みっかまえから)すぐかなしくなる。と思っていた。ら、すぐうれしんで、すぐたのしんで、すぐよろこんでもいた。なんて健康なのだろうと、誇らしくなった。




20110707

note


ひとりでいると、境界線はあいまいになる。輪郭はやわらかくなる。身体とあたたかい夜の空気とふわふわのマットと。やわらかいもの同士くっついたり、寄り添そったりするよ。きっと一週間くらい誰ともはなさず誰とも逢わずにいたら、そのまま簡単に溶けてしまうのではないかと思う。
わからないを追いかけてきた。もうずっとまえから。幸運なことに、世界はわからないもので溢れている。だから、いつまでもどこまでも追いかけられるのである。果しないからいつも足りない。それでも、ひとつかふたつくらいわかるものがあるから、うれしい。
なにかを諦めることと、なにかを諦めないこと、どちらも同じくらい活力がいる。大切なことはどっちが偉いとか悪いとかそういうのはないってこと。
わたしは諦められない性分だから、諦めないだけ

20110701














人生には転換点がある。

これまでのじぶんの人生の方向を変えるような、べつのものにしてしまうような、点

再び生まれたようなきもちになる

点はひとやもの、出来事、あらゆるものがなり得る

じぶんもだれかの 点 となることだってある





点の数を数えた。

4つ。

いとおしいであふれた




かぞえてごらんよ

20110629

30Hz

身体から離れれば どこへでもゆける

空も飛べる。時間をこえる。物体をくぐりぬける。海のなかへ。地球をとびだして。しらないひとの中へだって入れる。どこまでもゆける


かたち無いもの、かたち在るもの
いつもそれにはそれの世界がある


考えるとき感じるとき思うとき見るとき触るとき聞くとき思うとき無いとき在るとき その世界へゆく



ゆけないと崩壊する



しらぬ間に身体から離れる 身体は置いてゆく


わたしを待つ身体がうれしくて、置いてけぼりの身体がかなしい





「あしのつけねから光が射す」
ということばを聞いた。
それからしばらくして、ほんとうにあしのつけねから光が射した。左のあしのつけね。
あまりに明るいからぎょっとして手で隠した。


空からおたまじゃくしが降ってきたら なるべく拾ってだいじに育てたいっておもう



20110617

いつもぶくぶくはみ出してばかりいる
いつになったら箱のなかへはいれるの
いちどくらいはいってみたい
そしたらしかくになれるかも

20110612

panta rei


万物は流転する



すべてのものは流れる。何ものも存続せず、同じままということはない。



流れる とまらない うごく かわりゆく


ちきゅうもうごく そしていつかは滅びる

輝く星もうごく そしていつかは消滅する

ロンズデーライトも鉄も石も木も水も土も砂もうごく そしていつかはいなくなる

細胞も血も骨もかみのけもうごく そしていつかはなくなる




そうして わたしはいつまでもわたしだけれど