20111009

神様

わたしはなんでもじぶんのなかに入れるという手段をとっている。
ナマモノであるから、戸棚のなかにしまったり、靴箱に入れたりはしない。食べあわせもあるから、ひとつひとつおこなってゆく。
「あのこと」を入れるのは至極難儀なことであった。
口のなかに含んでから、半月程、咀嚼を繰り返した。
極極深刻であった。普段から深刻な思想ばかりするから深刻には慣れているが、深刻であった。植物で在る半月だった。
止まることはしぬこと。
いつ生き返ったのだろう、わたしは生き返ったのだろうか、ほんとうに生き返ったのだろうか。
それは重要でない。
「あのこと」はわたしのなかに入れる。乾くことなくいつまでも膿んでいる。膿みなさい 膿みなさい。生きなさい 生きなさい。果て無く 生きなさい。
生きることは決着をつけること。
わたしは今日もきちんとおなかをすかしているし、上々。
わたしとわたしを繋げているし。
生命活動が停止することよりもなにより恐ろしいことはじぶんに疑心を抱くことだし。

こわいゆめみた

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