20120920

wˈɔːtə


平等なことなんてひとつもなかった
どこにも平等はないのだ
いままでもこれからも
ああなんて平等なのだろうと腰を折りたたみ眠った

目を開けた 夜だった
目を開けた 暗かった
目を開けた 冷たかった
目を捨てた 夜だった
口を開けた あくびした
口を開けた 笑った
口を開けた 泣いた
口を閉じた しんだ

くるしくて かなしくて
がまんして たのしくて
うるさい もぅねむりたい
ふかく ふかく
足をやすめよう
目をつむろう
口を閉じよう
ひとつの言葉を選ぼう
ずっとしたのほうにしまっておこう
夢にもうかんでこないくらいの
ずっとしたのほう
それだけたいせつにしよう


水のなかでいきる