20111030

無心




意思をもたぬものは喰われる

意思をもつものに
腹を空かせたものに
破壊者に
ささいな川の流れに
大きな川の流れに
あらゆる電波に
朝の通勤列車に
目覚まし時計に
冬の乾燥に
しましまの隙間に
つくり笑いに
濁ったお茶に
胡麻菓子に
大陸に
呪いに

喰われるだろう







一粒の砂に 世界を見
一輪の野の花に 天国を見
手のひらに無限を乗せ
一時のうちに永遠を感じる



20111022

Auguries of Innocence

To see a World in a Grain of Sand
And a Heaven in a wild Flower
Hold Infinity in the palm of your hand
And Eternity in an hour

William Blake


一粒の砂に 世界を見
一輪の野の花に 天国を見
手のひらに無限を乗せ
一時のうちに永遠を感じる




20111021

2600cc




たいせつな人はいるか






20111009

神様

わたしはなんでもじぶんのなかに入れるという手段をとっている。
ナマモノであるから、戸棚のなかにしまったり、靴箱に入れたりはしない。食べあわせもあるから、ひとつひとつおこなってゆく。
「あのこと」を入れるのは至極難儀なことであった。
口のなかに含んでから、半月程、咀嚼を繰り返した。
極極深刻であった。普段から深刻な思想ばかりするから深刻には慣れているが、深刻であった。植物で在る半月だった。
止まることはしぬこと。
いつ生き返ったのだろう、わたしは生き返ったのだろうか、ほんとうに生き返ったのだろうか。
それは重要でない。
「あのこと」はわたしのなかに入れる。乾くことなくいつまでも膿んでいる。膿みなさい 膿みなさい。生きなさい 生きなさい。果て無く 生きなさい。
生きることは決着をつけること。
わたしは今日もきちんとおなかをすかしているし、上々。
わたしとわたしを繋げているし。
生命活動が停止することよりもなにより恐ろしいことはじぶんに疑心を抱くことだし。

こわいゆめみた