身体から離れれば どこへでもゆける
空も飛べる。時間をこえる。物体をくぐりぬける。海のなかへ。地球をとびだして。しらないひとの中へだって入れる。どこまでもゆける
かたち無いもの、かたち在るもの
いつもそれにはそれの世界がある
考えるとき感じるとき思うとき見るとき触るとき聞くとき思うとき無いとき在るとき その世界へゆく
ゆけないと崩壊する
しらぬ間に身体から離れる 身体は置いてゆく
わたしを待つ身体がうれしくて、置いてけぼりの身体がかなしい
「あしのつけねから光が射す」
ということばを聞いた。
それからしばらくして、ほんとうにあしのつけねから光が射した。左のあしのつけね。
あまりに明るいからぎょっとして手で隠した。
空からおたまじゃくしが降ってきたら なるべく拾ってだいじに育てたいっておもう